野津 龍三郎 | のず りゅうざぶろう | 1892, 彦根市近傍 | 1957,10,27 兵庫県 |
有機化学者・理博 三高を経て1916年京大化学科卒。鈴木商店勤務。1921年京大理学部講師、1923年助教授、1925年独・仏に留学。1929年帰国。教授(久原躬弦・小松茂のあと)、1955年名誉教授。甲南大学教授、同理学部長、1957年日本放射線高分子研究会大阪研究所長兼任。主要業績は広汎な有機化学研究、特に有機化学基礎反応、アセチレンおよびその誘導体、糖分解の研究(日本化学会賞)、天然高分子体、ドイツのシュタウディンガーの研究室で行った明確な炭化水素及び長鎖状化合物の粘度の測定(1930)は博士の名声を不朽にした粘度式を確立に至った貴重な貢献である。日本化学会長としてその創立75周年記念祝典を見事に司会した。稀に見る学徳の備わった偉才。胃がんによる早逝が惜しまれる。 |
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日本化学会会長 |